マジック回顧録 その5
2020年5月30日 Magic: The Gathering
ミラディン後のスタンダード環境は、「ゴブリン」、「ブルードスター親和」、「青白コントロール」の3つが主流になっていった。
他にも、親和に「時間の亀裂」を加えた「ストーム親和」や、後の「電結親和」の原型となった「グレ親和」というアグロデッキも結果を残していた。
「赤白サイクリング」も健在であったし、後に私の代名詞となる「ウルザトロン」の原型が生まれたのもこの時期だ。
メタゲームは刻々と変化していったが、それでも「突出して強いアーキタイプ」は存在せず、極めて健全なメタゲームで推移していた。
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時間の亀裂 (4)(青)
ソーサリー
パーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。あなたはそのコピーの新たな対象を選んでもよい。)
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ところが、「ダークスティール」によってその状況は一変する。
「頭蓋骨絞め」が登場したからだ。
当時のスタンダードの「異常な様子」を表す格言がある。
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「頭蓋骨絞め」登場によって、我々はこう考えた。
これからのスタンダードは、「頭蓋骨絞め」を使うデッキか、「減衰のマトリクス」を使うデッキしか生き残らない、と。
しかし我々は間違っていた。
生き残ったのは、「頭蓋骨絞め」を使うデッキだけだった。
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それほどまでに、「頭蓋骨絞め」は壊れたカードであった。
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頭蓋骨絞め (1)
アーティファクト — 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーは+1/-1の修整を受ける。
装備しているクリーチャーが死亡するたび、カードを2枚引く。
装備(1)
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減衰のマトリックス (3)
アーティファクト
アーティファクトとクリーチャーの起動型能力は、それらがマナ能力でないかぎり起動できない。
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「ダークスティール」が発売された直後に控えていたのは、「日本選手権 北陸予選」だ。
参加者は86名にも上り、スイスドロー形式7回戦のトーナメントであった。
トップ8はシングルエリミネーションによる決勝ラウンドを行い、上位4名に日本選手権本戦の出場権が与えられる。
私がこの規模の大会に出場するのは、もちろん初めてのことだった。
使用したデッキは、メタゲームを支配していた「電結親和」。
「頭蓋骨絞め」と「電結の荒廃者」を擁するアーティファクトアグロデッキだ。
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【電結親和】
4 羽ばたき飛行機械/Ornithopter
4 電結の荒廃者/Arcbound Ravager
4 電結の働き手/Arcbound Worker
4 大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault
2 エイトグ/Atog
4 金属ガエル/Frogmite
4 マイアの処罰者/Myr Enforcer
4 物読み/Thoughtcast
3 爆片破/Shrapnel Blast
4 頭蓋骨絞め/Skullclamp
3 溶接の壺/Welding Jar
4 教議会の座席/Seat of the Synod
4 大焼炉/Great Furnace
4 囁きの大霊堂/Vault of Whispers
4 ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel
4 空僻地/Glimmervoid
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当時の細かい構成は覚えていないが、こんなイメージのデッキだ。
まだ禁止カードが生まれていない時期の産物であり、おそらく「エクステンデッド」や「レガシー」を含めても、歴史上最も凶悪な「親和」だろう。
しかし、残念ながら予選の結果は「2-2ドロップ」だった。
「電結の荒廃者」を使ったことがあれば分かることだが、このデッキは極めて複雑な計算を要求されるデッキだ。
特に、「頭蓋骨絞め」や「大霊堂の信奉者」が絡んだ同型対決のプレイは難解を極めた。
当然ながら、私の実力では同型対決を制することなど到底できなかったのだ。
今思い返すと、とてつもない「ヘタクソ」だったが、それでも2勝したのはデッキパワーの賜物だろう。
私はトップ8の可能性が消えた時点で「棄権(ドロップ)」し、サイドイベントのブースタードラフトに参加することにした。
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電結の荒廃者 (2)
アーティファクト クリーチャー — ビースト(Beast)
アーティファクト1つを生け贄に捧げる:電結の荒廃者の上に+1/+1カウンターを1個置く。
接合1(このクリーチャーは+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。これが死亡したとき、アーティファクト・クリーチャー1体を対象とする。あなたはこれの+1/+1カウンターをすべてそれの上に置いてもよい。)
0/0
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大霊堂の信奉者 (黒)
クリーチャー — 人間(Human) クレリック(Cleric)
アーティファクトが1つ戦場からいずれかの墓地に置かれるたび、対戦相手1人を対象とする。あなたは「そのプレイヤーは1点のライフを失う」ことを選んでもよい。
1/1
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そのドラフトで、私の上家に座ったのが、金沢を中心に活動するプレイヤー、「太田(おおた)」さんだ。
彼は競技マジックの最前線を走るプレイヤーの一人であり、北陸最強の調整チームのメンバーだった。
(チームに名称は無かったが、通称「ハチメンバー」と呼ばれていた。金沢市の「Future Bee」というショップが練習拠点だったからだ。Beeは蜂。)
私の主観だが、太田さんのプレイスキルは「あばたさん級」であり、さらに「構築」と「リミテッド」の両方に精通していた。
ドラフトのピックが終了した後、上家に座っていた太田さんに話しかけられ、「なんで2パック目に『映し身人形』を流したの?」と問われた。
ミラディンドラフトで「映し身人形」は高得点レアだ。
太田さんからすれば、これが流れてきたのは大きな疑問だったようだ。
私が説明した理由は、
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「映し身人形」の代わりに「骨断ちの矛槍」をピックした。
1パック目の初手で既に「骨断ちの矛槍」を取っていて、3、4手目には金属ガエルをピックしていた。
「アーティファクトクリーチャーによる軽いビートダウン」を目指すことは決まっていたので、「映し身人形」よりも2枚目の「骨断ちの矛槍」を優先した。
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というものだった。
太田さんは、この回答をかなり気に入ってくれたようだった。
このピックは、ドラフトの「アーキタイプ理論」が広く浸透している現代ならば、「普通のピック」でしかない。
しかし、当時の北陸は「リミテッド後進国」。
競技レベルでリミテッドをプレイしていたのは、「ハチメンバー」のほか、ごく数名程度だった。
多くのプレイヤーはドラフトにおける「カードの点数」すら把握しておらず、太田さん達との技術的格差はとてつもなく大きかった。
そんな中で、「ようやくマシな回答をする新人が出てきた」と思ってくれたのかもしれない。
もちろん、あばたさんの指導の賜物だ。
ちなみに、そのドラフトで私は決勝まで勝ち上がり、最終戦で太田さんの「炉のドラゴン」に圧倒的敗北を期すのであった。
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映し身人形 (6)
アーティファクト クリーチャー — 多相の戦士(Shapeshifter)
刻印 ― 映し身人形が戦場に出たとき、トークンでないクリーチャー1体を対象とする。あなたはそれを追放してもよい。
映し身人形によって追放されているカードがクリーチャー・カードであるかぎり、映し身人形はそれによって最後に追放されたクリーチャー・カードのパワー、タフネス、クリーチャー・タイプを持つ。それは多相の戦士(Shapeshifter)でもある。
2/4
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骨断ちの矛槍 (1)
アーティファクト — 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーは+2/+0の修整を受ける。
装備(1)
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金属ガエル (4)
アーティファクト クリーチャー — カエル(Frog)
親和(アーティファクト)(この呪文を唱えるためのコストは、あなたがコントロールするアーティファクト1つにつき(1)少なくなる。)
2/2
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炉のドラゴン (6)(赤)(赤)(赤)
クリーチャー — ドラゴン(Dragon)
親和(アーティファクト)(この呪文を唱えるためのコストは、あなたがコントロールするアーティファクト1つにつき(1)少なくなる。)
飛行
炉のドラゴンが戦場に出たとき、あなたがそれを手札から唱えた場合、すべてのアーティファクトを追放する。
5/5
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当時の北陸には、ショップの大会以外にも、コミュニティ主催の大会が存在した。
石川県小松市で「山本兄弟」が主催していた『無限杯』。
そして、富山県呉羽市で「鬼っ子」さんを中心としたグループが主催していた『極楽鳥本部大会』だ。
あばたさんは、石川県のプレイヤーでありながら、「極楽鳥本部大会」の常連であった。
日本選手権予選の1ヶ月後、私もこの大会に連れて行ってもらえることになった。
ちなみに、極楽鳥本部大会には、「大会の参加者はニックネームで登録する」というルールがある。
あばたさんから「ニックネームどうする?」と聞かれた私は、そのとき聴いていたラジオ、栗林みな実の「ひとみしりチャンネル」からとって、『ひとみしり』と命名した。
それ以来、マジックにおいては常にこの名前を使っている。
「極楽鳥本部大会」では、その後長く交流することになる「アツヲ」や「malts(モルツ)」をはじめとする富山のプレイヤー達と出会うことになった。
ちなみにアツヲは、富山の「ゴブリン・マスター」として有名であり、先日の「日本選手権 北陸予選」を通過した実力者だ。
さらに、その日の「極楽鳥本部大会」には、あの「ハチメンバー」のうち3名が参加していた。
日本選手権予選のサイドイベントで対決した、「太田さん」
コンボデッキの名手、「ツナギさん」
そして、当時の現役「北陸ナンバー2」のプレイヤー、「佐藤さん」
この日の出会いをきっかけに、私のマジック人生は大きく動き出した。
次回、【トッププレイヤー達の洗礼】に続く。
他にも、親和に「時間の亀裂」を加えた「ストーム親和」や、後の「電結親和」の原型となった「グレ親和」というアグロデッキも結果を残していた。
「赤白サイクリング」も健在であったし、後に私の代名詞となる「ウルザトロン」の原型が生まれたのもこの時期だ。
メタゲームは刻々と変化していったが、それでも「突出して強いアーキタイプ」は存在せず、極めて健全なメタゲームで推移していた。
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時間の亀裂 (4)(青)
ソーサリー
パーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。あなたはそのコピーの新たな対象を選んでもよい。)
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ところが、「ダークスティール」によってその状況は一変する。
「頭蓋骨絞め」が登場したからだ。
当時のスタンダードの「異常な様子」を表す格言がある。
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「頭蓋骨絞め」登場によって、我々はこう考えた。
これからのスタンダードは、「頭蓋骨絞め」を使うデッキか、「減衰のマトリクス」を使うデッキしか生き残らない、と。
しかし我々は間違っていた。
生き残ったのは、「頭蓋骨絞め」を使うデッキだけだった。
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それほどまでに、「頭蓋骨絞め」は壊れたカードであった。
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頭蓋骨絞め (1)
アーティファクト — 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーは+1/-1の修整を受ける。
装備しているクリーチャーが死亡するたび、カードを2枚引く。
装備(1)
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減衰のマトリックス (3)
アーティファクト
アーティファクトとクリーチャーの起動型能力は、それらがマナ能力でないかぎり起動できない。
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「ダークスティール」が発売された直後に控えていたのは、「日本選手権 北陸予選」だ。
参加者は86名にも上り、スイスドロー形式7回戦のトーナメントであった。
トップ8はシングルエリミネーションによる決勝ラウンドを行い、上位4名に日本選手権本戦の出場権が与えられる。
私がこの規模の大会に出場するのは、もちろん初めてのことだった。
使用したデッキは、メタゲームを支配していた「電結親和」。
「頭蓋骨絞め」と「電結の荒廃者」を擁するアーティファクトアグロデッキだ。
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【電結親和】
4 羽ばたき飛行機械/Ornithopter
4 電結の荒廃者/Arcbound Ravager
4 電結の働き手/Arcbound Worker
4 大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault
2 エイトグ/Atog
4 金属ガエル/Frogmite
4 マイアの処罰者/Myr Enforcer
4 物読み/Thoughtcast
3 爆片破/Shrapnel Blast
4 頭蓋骨絞め/Skullclamp
3 溶接の壺/Welding Jar
4 教議会の座席/Seat of the Synod
4 大焼炉/Great Furnace
4 囁きの大霊堂/Vault of Whispers
4 ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel
4 空僻地/Glimmervoid
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当時の細かい構成は覚えていないが、こんなイメージのデッキだ。
まだ禁止カードが生まれていない時期の産物であり、おそらく「エクステンデッド」や「レガシー」を含めても、歴史上最も凶悪な「親和」だろう。
しかし、残念ながら予選の結果は「2-2ドロップ」だった。
「電結の荒廃者」を使ったことがあれば分かることだが、このデッキは極めて複雑な計算を要求されるデッキだ。
特に、「頭蓋骨絞め」や「大霊堂の信奉者」が絡んだ同型対決のプレイは難解を極めた。
当然ながら、私の実力では同型対決を制することなど到底できなかったのだ。
今思い返すと、とてつもない「ヘタクソ」だったが、それでも2勝したのはデッキパワーの賜物だろう。
私はトップ8の可能性が消えた時点で「棄権(ドロップ)」し、サイドイベントのブースタードラフトに参加することにした。
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電結の荒廃者 (2)
アーティファクト クリーチャー — ビースト(Beast)
アーティファクト1つを生け贄に捧げる:電結の荒廃者の上に+1/+1カウンターを1個置く。
接合1(このクリーチャーは+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。これが死亡したとき、アーティファクト・クリーチャー1体を対象とする。あなたはこれの+1/+1カウンターをすべてそれの上に置いてもよい。)
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大霊堂の信奉者 (黒)
クリーチャー — 人間(Human) クレリック(Cleric)
アーティファクトが1つ戦場からいずれかの墓地に置かれるたび、対戦相手1人を対象とする。あなたは「そのプレイヤーは1点のライフを失う」ことを選んでもよい。
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そのドラフトで、私の上家に座ったのが、金沢を中心に活動するプレイヤー、「太田(おおた)」さんだ。
彼は競技マジックの最前線を走るプレイヤーの一人であり、北陸最強の調整チームのメンバーだった。
(チームに名称は無かったが、通称「ハチメンバー」と呼ばれていた。金沢市の「Future Bee」というショップが練習拠点だったからだ。Beeは蜂。)
私の主観だが、太田さんのプレイスキルは「あばたさん級」であり、さらに「構築」と「リミテッド」の両方に精通していた。
ドラフトのピックが終了した後、上家に座っていた太田さんに話しかけられ、「なんで2パック目に『映し身人形』を流したの?」と問われた。
ミラディンドラフトで「映し身人形」は高得点レアだ。
太田さんからすれば、これが流れてきたのは大きな疑問だったようだ。
私が説明した理由は、
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「映し身人形」の代わりに「骨断ちの矛槍」をピックした。
1パック目の初手で既に「骨断ちの矛槍」を取っていて、3、4手目には金属ガエルをピックしていた。
「アーティファクトクリーチャーによる軽いビートダウン」を目指すことは決まっていたので、「映し身人形」よりも2枚目の「骨断ちの矛槍」を優先した。
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というものだった。
太田さんは、この回答をかなり気に入ってくれたようだった。
このピックは、ドラフトの「アーキタイプ理論」が広く浸透している現代ならば、「普通のピック」でしかない。
しかし、当時の北陸は「リミテッド後進国」。
競技レベルでリミテッドをプレイしていたのは、「ハチメンバー」のほか、ごく数名程度だった。
多くのプレイヤーはドラフトにおける「カードの点数」すら把握しておらず、太田さん達との技術的格差はとてつもなく大きかった。
そんな中で、「ようやくマシな回答をする新人が出てきた」と思ってくれたのかもしれない。
もちろん、あばたさんの指導の賜物だ。
ちなみに、そのドラフトで私は決勝まで勝ち上がり、最終戦で太田さんの「炉のドラゴン」に圧倒的敗北を期すのであった。
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映し身人形 (6)
アーティファクト クリーチャー — 多相の戦士(Shapeshifter)
刻印 ― 映し身人形が戦場に出たとき、トークンでないクリーチャー1体を対象とする。あなたはそれを追放してもよい。
映し身人形によって追放されているカードがクリーチャー・カードであるかぎり、映し身人形はそれによって最後に追放されたクリーチャー・カードのパワー、タフネス、クリーチャー・タイプを持つ。それは多相の戦士(Shapeshifter)でもある。
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骨断ちの矛槍 (1)
アーティファクト — 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーは+2/+0の修整を受ける。
装備(1)
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金属ガエル (4)
アーティファクト クリーチャー — カエル(Frog)
親和(アーティファクト)(この呪文を唱えるためのコストは、あなたがコントロールするアーティファクト1つにつき(1)少なくなる。)
2/2
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炉のドラゴン (6)(赤)(赤)(赤)
クリーチャー — ドラゴン(Dragon)
親和(アーティファクト)(この呪文を唱えるためのコストは、あなたがコントロールするアーティファクト1つにつき(1)少なくなる。)
飛行
炉のドラゴンが戦場に出たとき、あなたがそれを手札から唱えた場合、すべてのアーティファクトを追放する。
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当時の北陸には、ショップの大会以外にも、コミュニティ主催の大会が存在した。
石川県小松市で「山本兄弟」が主催していた『無限杯』。
そして、富山県呉羽市で「鬼っ子」さんを中心としたグループが主催していた『極楽鳥本部大会』だ。
あばたさんは、石川県のプレイヤーでありながら、「極楽鳥本部大会」の常連であった。
日本選手権予選の1ヶ月後、私もこの大会に連れて行ってもらえることになった。
ちなみに、極楽鳥本部大会には、「大会の参加者はニックネームで登録する」というルールがある。
あばたさんから「ニックネームどうする?」と聞かれた私は、そのとき聴いていたラジオ、栗林みな実の「ひとみしりチャンネル」からとって、『ひとみしり』と命名した。
それ以来、マジックにおいては常にこの名前を使っている。
「極楽鳥本部大会」では、その後長く交流することになる「アツヲ」や「malts(モルツ)」をはじめとする富山のプレイヤー達と出会うことになった。
ちなみにアツヲは、富山の「ゴブリン・マスター」として有名であり、先日の「日本選手権 北陸予選」を通過した実力者だ。
さらに、その日の「極楽鳥本部大会」には、あの「ハチメンバー」のうち3名が参加していた。
日本選手権予選のサイドイベントで対決した、「太田さん」
コンボデッキの名手、「ツナギさん」
そして、当時の現役「北陸ナンバー2」のプレイヤー、「佐藤さん」
この日の出会いをきっかけに、私のマジック人生は大きく動き出した。
次回、【トッププレイヤー達の洗礼】に続く。
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