基本セット2021ドラフトの緑について
2020年6月28日 Magic: The Gathering
基本セット2021の対人ドラフトを初めてみた。
普通のドラフトなんて何年ぶりやろか(´・ω・`)
カードプールを見る限り、例年の基本セットドラフトの特徴とそれほど変わらない部分も多い。
・シナジーが薄い。
・レアが相対的に強い。
・除去が相対的に得点高い。
・伝統的な「青白飛行」が強い。
この辺は、いつの時代の基本セットもだいたい共通しているし、2021も同じっぽい。
基本セットの年度ごとに差が出てくるのは、「緑」の強さだ。
2021の「緑」は例年に比べて弱い。本当に弱い。
基本セットでよくありがちな緑戦略は、だいたい2パターンだ。
【戦略1】
1~2マナ域のマナクリーチャーから、中堅クリーチャー(3マナ3/3 4マナ4/3あたり)につなげて、「巨大化」系のコンバットトリックで押し込む「ビートダウン戦略」
【戦略2】
基本地形をサーチするスペルでマナ加速しつつ、タッチした赤黒白の除去で脅威を捌き、5~6マナ域の大型クリーチャーに繋げる「多色ランプ戦略」
その時々のカードプールによって、このいずれかの戦略が推奨される。
【ビートダウン戦略】がとれるだけのカードプールが揃っている時代は「緑が強い」と言われるし、逆に【多色ランプ戦略】しか道が無いときは「緑はなるべくやるな」と言われることが多い。
しかし、2021の緑はそのどちらの戦略も厳しい。
「とりあえず緑は全部スルー」というのがドラフトの定石になりそうなほどだ。
そうなると、「どうしても緑をやるしかない」というポジションについたとき、どのようなアーキタイプを目指せばいいのか、あらかじめ考えておく必要がある。
「多色ランプ戦略」は、2021のカードプールだと色マナソースがアンコモンにしか存在しないので、今回は言及しない。
基本的に、中堅以降のクリーチャーによるビートダウンを中心に考える。
緑のコモンで及第点の性能をもっているのは、実質3マナ3/3である「トリュフ嗅ぎ」と、コモンとしては破格の性能である「ラノワールの幻想家(3マナ2/2マナクリ 1ドロー)だろう。
また、「節くれの賢者(5マナ4/4到達)」が攻守ともにキーカードになりそうだ。
問題は2マナ域だ。
「うたた寝するティラノドン(2マナ3/3防衛 パワー4以上がいれば殴れる)」というクセのあるクリーチャーしかいないのは致命的な欠陥であり、これが「緑をやるべきでない最大の理由」だ。
2マナ域のマナクリーチャーすら存在しないのは、近年では珍しいんじゃないだろうか。
このマナ域は他の色に依存せざるを得ない。
コンバットトリックは、コモンの「2種類の巨大化系スペル」がそこそこ優秀に見えるが、残念ながら他の色のコンバットトリックがさらに優秀なので、相対的には見劣りする。
それでも戦略的には必須パーツなので、「剛力化(2マナ +4/+4修正)」あたりは3~6手目あたりで確保したい。
さて、これらを踏まえて現実的に成立しそうなアーキタイプは・・・・・
おそらく「赤緑ビートダウン」が筆頭だ。
理由は、やはり2マナ域だ。
基本セット2021には、そもそも質の高い2マナ域が不足しているので、それらの得点も高くなる。相方の色に2マナ域のすべてを依存するのは危険と考えるならば、やはり「うたた寝するティラノドン」を使わざるを得ないだろう。
そうなると、パワー4のクリーチャーをそれなりに確保する必要があるので、現実的にそれが可能なのは「赤」だけだ。
また、赤の1~2マナの除去が取れるなら、2マナクリーチャーを十分に確保できなかったとしても何とかなる。
次に可能性があるのは、「緑白ビートダウン」だ。
「緑白」ならば+1/+1カウンターを「うたた寝するティラノドン」に置くプランも取りやすいが、テンポを失わずにそれを実行できるかどうかが課題だ。
もともと白にはビートダウン向きの2マナ域が多いので、「うたた寝するティラノドン」はなるべく採用せずに組んだ方が良さそうだ。もちろん、前述のとおり2マナ域の得点はかなり高めなので、早い巡目から積極的に取りにいかなければならないが。
また、白には「抵抗の妙技(2マナ +1/+1カウンターとプロテクション付与)」という強力なコンバットトリックが存在する。この手のコンバットトリックは緑白ビートダウンで真価を発揮する。
繰り返しになるが、基本セット2021ドラフトは基本的に「緑はスルー」が正解。でもどうしてもやらなきゃならんポジションに座ったときは、しぶしぶ「緑赤」か「緑白」を目指して2マナ域を必死にかき集める。
しかも2/2か3/1、悪くても2/1あたりの殴りに行きやすいやつじゃないとあんまり意味ない。
あと、この環境は3マナ2/3や4マナ3/3が豊富なので、「炎血の野犬(2マナ1/2 2マナ払うと+2/+0修正)」はそこそこ強いかも。
とりあえず、環境初期の雑感はこんな感じ(´・ω・`)
普通のドラフトなんて何年ぶりやろか(´・ω・`)
カードプールを見る限り、例年の基本セットドラフトの特徴とそれほど変わらない部分も多い。
・シナジーが薄い。
・レアが相対的に強い。
・除去が相対的に得点高い。
・伝統的な「青白飛行」が強い。
この辺は、いつの時代の基本セットもだいたい共通しているし、2021も同じっぽい。
基本セットの年度ごとに差が出てくるのは、「緑」の強さだ。
2021の「緑」は例年に比べて弱い。本当に弱い。
基本セットでよくありがちな緑戦略は、だいたい2パターンだ。
【戦略1】
1~2マナ域のマナクリーチャーから、中堅クリーチャー(3マナ3/3 4マナ4/3あたり)につなげて、「巨大化」系のコンバットトリックで押し込む「ビートダウン戦略」
【戦略2】
基本地形をサーチするスペルでマナ加速しつつ、タッチした赤黒白の除去で脅威を捌き、5~6マナ域の大型クリーチャーに繋げる「多色ランプ戦略」
その時々のカードプールによって、このいずれかの戦略が推奨される。
【ビートダウン戦略】がとれるだけのカードプールが揃っている時代は「緑が強い」と言われるし、逆に【多色ランプ戦略】しか道が無いときは「緑はなるべくやるな」と言われることが多い。
しかし、2021の緑はそのどちらの戦略も厳しい。
「とりあえず緑は全部スルー」というのがドラフトの定石になりそうなほどだ。
そうなると、「どうしても緑をやるしかない」というポジションについたとき、どのようなアーキタイプを目指せばいいのか、あらかじめ考えておく必要がある。
「多色ランプ戦略」は、2021のカードプールだと色マナソースがアンコモンにしか存在しないので、今回は言及しない。
基本的に、中堅以降のクリーチャーによるビートダウンを中心に考える。
緑のコモンで及第点の性能をもっているのは、実質3マナ3/3である「トリュフ嗅ぎ」と、コモンとしては破格の性能である「ラノワールの幻想家(3マナ2/2マナクリ 1ドロー)だろう。
また、「節くれの賢者(5マナ4/4到達)」が攻守ともにキーカードになりそうだ。
問題は2マナ域だ。
「うたた寝するティラノドン(2マナ3/3防衛 パワー4以上がいれば殴れる)」というクセのあるクリーチャーしかいないのは致命的な欠陥であり、これが「緑をやるべきでない最大の理由」だ。
2マナ域のマナクリーチャーすら存在しないのは、近年では珍しいんじゃないだろうか。
このマナ域は他の色に依存せざるを得ない。
コンバットトリックは、コモンの「2種類の巨大化系スペル」がそこそこ優秀に見えるが、残念ながら他の色のコンバットトリックがさらに優秀なので、相対的には見劣りする。
それでも戦略的には必須パーツなので、「剛力化(2マナ +4/+4修正)」あたりは3~6手目あたりで確保したい。
さて、これらを踏まえて現実的に成立しそうなアーキタイプは・・・・・
おそらく「赤緑ビートダウン」が筆頭だ。
理由は、やはり2マナ域だ。
基本セット2021には、そもそも質の高い2マナ域が不足しているので、それらの得点も高くなる。相方の色に2マナ域のすべてを依存するのは危険と考えるならば、やはり「うたた寝するティラノドン」を使わざるを得ないだろう。
そうなると、パワー4のクリーチャーをそれなりに確保する必要があるので、現実的にそれが可能なのは「赤」だけだ。
また、赤の1~2マナの除去が取れるなら、2マナクリーチャーを十分に確保できなかったとしても何とかなる。
次に可能性があるのは、「緑白ビートダウン」だ。
「緑白」ならば+1/+1カウンターを「うたた寝するティラノドン」に置くプランも取りやすいが、テンポを失わずにそれを実行できるかどうかが課題だ。
もともと白にはビートダウン向きの2マナ域が多いので、「うたた寝するティラノドン」はなるべく採用せずに組んだ方が良さそうだ。もちろん、前述のとおり2マナ域の得点はかなり高めなので、早い巡目から積極的に取りにいかなければならないが。
また、白には「抵抗の妙技(2マナ +1/+1カウンターとプロテクション付与)」という強力なコンバットトリックが存在する。この手のコンバットトリックは緑白ビートダウンで真価を発揮する。
繰り返しになるが、基本セット2021ドラフトは基本的に「緑はスルー」が正解。でもどうしてもやらなきゃならんポジションに座ったときは、しぶしぶ「緑赤」か「緑白」を目指して2マナ域を必死にかき集める。
しかも2/2か3/1、悪くても2/1あたりの殴りに行きやすいやつじゃないとあんまり意味ない。
あと、この環境は3マナ2/3や4マナ3/3が豊富なので、「炎血の野犬(2マナ1/2 2マナ払うと+2/+0修正)」はそこそこ強いかも。
とりあえず、環境初期の雑感はこんな感じ(´・ω・`)
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